心電図は、ベテラン看護師でも苦手な方が結構います。なので!新人さんにとっては、心電図アラームが鳴った時は恐怖(+o+)でしかないと思います。
私も、若かりし頃、、心電図アラームが鳴った時に自分がモニターに一番近いところにいた時とか、「しまったー。もう少し違うところにいれば良かったー(ノД`)・゜・。」と思っていました。
この「アラームを止める」という行為自体が怖いですよね。異常かどうかわからないのに、止めたら責任もたなきゃいけなくなる(;´∀`)という気持ちじゃないでしょうか。でも、看護師はチームで働いています。先輩も沢山います。アラームに自分1人で対応するわけではありません(#^.^#)
今回は、心電図アラームが鳴った時の対応についてまとめてみました。
尚! この方法が100%合っているというわけではありません。私の20数年の経験から、こんな対応が望ましい!という事を書いてみました(#^.^#)
心電図アラームが鳴った時の対応 1段階 見る(@_@)
ピロリロリーン♪ ピロリロリーン♪
と、鳴ったら、
まず、見てください!
顔をアラームの鳴る方に向けましょう!!
この「見る」という行為を見ている人がいます。
師長さんや先輩看護師さんやベテラン助手さん、時には患者さんのご家族なども見ています。
この看護師さんは、きちんと周囲に目を配っているな!という印象が大事です!!
もちろん、患者さんの異常の早期発見が一番の目的ですが!私達は、チームで仕事をしています。「あの子、全然みてないよね。」とか言われた日は、最悪です!!新人さんの始めの頃は、「しょうがないか。まだ、余裕ないよね。」ってなりますが、時間が経つにつれて、「モニターに反応しない!!」と指摘する先輩方が出てきます。ベテラン助手さんなどは、「あの子はちゃんとしてる。あの子はダメ」などと、たまに品定め的な事をしているスタッフもいます。いい印象をもたれるにこしたことはありません。また、レアケースですが、時には患者さんの家族からクレーム的なものが出ることがあります。「アラームが鳴っているのに、気にしていない」等です。気を付けましょう(;´∀`)
心電図アラームが鳴った時の対応 2段階 アラームを止める
「アラームは、波形を確認したら止めましょう。」
また、部署によっては、
「止めてから波形の確認をしましょう。」と教えているところもあります。
私の教え(#^.^#)は、
アラームは3秒鳴ってからとめる!です。
個人的意見ですが、アラームが鳴った時の行動で、その時の看護師に対するイメージが違います。
~私の受けるイメージ~
・アラームをすぐに止める人
⇒モニターがよめる看護師、対応できる看護師
・アラームを見つつも、少し鳴らして止める人
⇒モニターが完全によめるわけではない看護師、不安な看護師
アラームが鳴っている時間が長いと、「不安」や「分からない」という感情を持っているのではないかなーと心配になります。
また、モニター画面をずっとみている場合は、ベテラン看護師でない限りは、やっぱり不安なのかな?大丈夫かなー?と心配になります。
私は、新人さんがモニターアラームに反応した時は、褒めてあげたいです。不安がありながら、看護師という使命感から頑張っているなぁと思っています。新人さんがアラームを止めているのをみたら、なるべく「大丈夫?」と声をかけてあげるようにしています。
困っていそうな後輩看護師に、声をかける先輩看護師は、沢山いると思います。
なので!!
アラームは、3秒程度は鳴らしておきましょう。無難です(#^.^#)
この3秒にどんな意味があるのかというと、
⓵すぐにアラームを消した場合は、ある程度理解しているんだろうなって思われる可能性があること。(私のイメージですが、多分、皆もそんな感じだと思います)
⓶他の看護師にもアラームが鳴っている事に気付いてもらって、その波形の確認をしてもらえる可能性を増やすこと(緊急対応が必要か否かを確認してもらうこと) です。
心電図アラームが鳴った時の対応 3段階 波形をみる
この波形を見る!が難しいですよね。
まず、早急に対応が必要かどうか?が重要です。
波形が全くよめない場合
それさえ、分からなくても安心してください。すぐに先輩に報告です。
「モニターアラームで〇〇と出ています。私には、分からないので一緒にみてください」と言えば、ちゃんとみてくれると思います。
これで、もし、文句など言われたら!!
師長さんに報告してください!!
そんな嫌な人少ないと思いますが、広い世の中には、いるかもしれません。ちなみに、昔はいました!!
意外に怖そうな人に見えるけど、すっごい丁寧に教えてくれる先輩もいます。
緊急な対応が必要な波形くらいは分かるよ!という場合
・VT(心室頻拍)
・VF(心室細動)
・心停止
この3つは、波形的にも特徴的で分かりやすいです。
この場合、スタッフ全員で救命をします。
「VTです!」等と大声で叫びましょう。その後は、先輩看護師が指揮をとります。
私の経験上ですが、循環器病棟でない限り、致死性不整脈はあまり起きない波形だとも思います。循環器時代は、いつも緊張感を持っていました。VTがそこそこ起きていました。が、一般病棟では、1年に1回あるかないかでした。一般病棟でも、腎臓病等は急変率高かったです。腎不全おそるべし!です。
心電図アラームが鳴っているけど、致死性不整脈ではない場合
基本的には、先輩に一緒にみてもらってちょっとづつお勉強していきましょう。
おおまかな対応ですが、異常な波形だった場合
⓵患者さんの自覚症状を確認する
頻脈なら、動悸や意識レベル
徐脈なら、意識レベル
PVCやPACなら、動悸や一瞬ぼーっとしなかったか等
ST低下やST上昇があったら、胸痛や不快感、冷や汗等の虚血症状
⓶バイタルサインの確認
実測で脈拍測定、血圧測定
⓷必要に応じて指示施行や主治医への報告
となります。
先輩と一緒にしましょう。安心して依頼してくださいね。
心電図アラームが鳴っていたのに見たらアラームが消えていた!場合
結構あります。
セントラルモニターのところに行ったら、アラームの内容が消えていた!音も消えていた!とか。
(#^.^#)「安心!大丈夫だったんだな!と思ってはダメです。
こういう場合は、モニターの下段にある「リコール」機能を使いましょう。
リコールでは、アラームが鳴った時などの波形を記憶していて、それを押すとアラームが鳴った時の波形がずらーっと出てきます。
直近の波形に触れると、大きく画面に出てきます。
その波形を確認しましょう(#^.^#)
大体、問題ないことが多いですが、たまに、えーーーっていう波形が出てくることがあります。
最後に
今回は、新人さんの心電図アラームの対処についてまとめてみました。心電図は難しいので、すぐに分からなくて大丈夫です。対応しようとする姿勢が重要です。分からないから知らんぷりってのは、気持ち分からなくもありませんが、ここは、勇気をふりしぼるところです。もし、先輩方が全員忙しそうで声をかけづらいのだとしたら、それも師長さんや教育係に言って改善をしてもらいましょう。
私も、すっごい苦手でしたが、循環器病棟に行ってから楽しくなりました(#^.^#)頑張りましょう。
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